ドッグフードの栄養素

第6回ワンちゃんのための健康講座:犬と食物繊維

第6回健康講座は「犬と食物繊維」についてです。

・犬って食物繊維いらないんじゃないの?って思った。
・食物繊維が便通に良いのは知ってるけど、なんで良いのか知らない。
・栄養成分を特に気にせず愛犬にご飯をあげてる。
少しでも愛犬に健康で長生きしてほしい。

以上の1つでも当てはまれば続きを読んでください。

今回の健康講座は最終回です。全6回の健康講座はそれぞれがパズルのピースのようなものだと思ってください。

6つ揃って初めて意味を持ちます。

第1~5回がまだの方は併せて読んでおいてください。

第1回ワンちゃんのための健康講座:犬とビタミン

第2回ワンちゃんのための健康講座:犬と脂質

第3回ワンちゃんのための健康講座:犬とタンパク質

第4回ワンちゃんのための健康講座:犬と糖質

第5回ワンちゃんのための健康講座:犬とミネラル

食物繊維ってそもそも何?

「食物繊維」は第1~4回で出てきた「ビタミン」「脂質」「タンパク質」「糖質」「ミネラル」と同じ栄養素の1つです。

「炭水化物」のうち犬の体内で消化されるのが「糖質」で消化されないのが「食物繊維」です。

食物繊維は水に溶けるか溶けないかで「不溶性繊維」「可溶性繊維」に分かれます。

不溶性繊維は「便通の改善」効果を可溶性繊維は「腸内環境の改善」の効果を持っています。

 

食物繊維の働き

食物繊維はいくつかの働きを持ちます。

便通の改善

便通の改善に役立つのは食物繊維の中でも不溶性食物繊維です。

不溶性食物繊維は腸の中で水分を含み数倍の大きさになり、腸壁を刺激します。

刺激された腸は蠕動運動を活発に行うようになり、便通が良くなります。

腸内環境の改善

水溶性食物繊維は大腸内で善玉菌の栄養源となり発酵します。

この発酵によって脂肪酸が作られ、腸内環境を良くするために役立っているのです。

脂肪酸は腸内を弱酸性にすることで悪玉菌を抑制します。

悪玉菌が抑制されると発がん性物質や有害物質が出来にくくなり、腸内環境が良い状態に保たれるのです。

コレステロールの抑制

食物繊維は腸内において、コレステロールを吸着して体外に排出することで腸から吸収されるコレステロールを抑えてくれます。

コレステロールの増加は生活習慣病のもとになるのでコレステロールの抑制は食物繊維の大事な働きの1つです。

血糖値の急激な上昇の抑制

食物繊維は粘り気が強いため、食べ物が胃から腸に移動するのをゆっくりにします。

一気に腸に大量の食べ物が入ると血糖値が上昇します。

血糖値が上昇するとインスリンというホルモンが分泌されます。

インスリンは全身の臓器細胞にブドウ糖を取り込ませ、肝臓がグリコーゲン生成するのを促進し、グリコーゲンや脂肪が分解されるのを防ぐ働きを持っています。

血糖値が上昇してインスリンが大量にでると肥満の原因になります。

食物繊維は血糖値の上昇を抑制することで愛犬を肥満になりにくくするという働きも持っています。

食物繊維を摂りすぎると?

愛犬の健康を守るのに役立つ食物繊維ですが、摂り過ぎには注意する必要があります。

食物繊維はコレステロール以外にもカルシウムや鉄などのミネラルも吸着します。

食物繊維を過剰摂取してしまうと吸着されるミネラルの量が多くなり、ミネラル不足になります。

また食物繊維は粘り強いため、過剰摂取してしまうと体内でも食べ物の移動が阻害され便秘になってしまうこともあります。