第4回健康講座では「犬と糖質」についてです。
・家の犬が太り気味。
・手作りご飯をあげている。
・糖質についてなんとなく悪いイメージがあるけどよくわからない。
・炭水化物と糖質の違いを知らない
・少しでも愛犬に健康で長生きしてほしい
以上の1つでも当てはまれば続きを読んでください。
このページでは生活習慣病の原因になりやすい糖質について解説しています。
栄養素への理解は主要栄養素全てを理解して初めて意味があります。
第1~3回の健康講座がまだの方はそちらも併せて目を通してください。
なお今回は栄養素の中でも注意が必要なトピックなので少し文字が多いですが、このページを読んで愛犬の健康を守ってあげてください。
糖質ってそもそも何?
これまでに出てきた「ビタミン」「脂質」「タンパク質」と同じ栄養素の1つです。
「糖質」は第2回、第3回講座で出てきた「脂質」「タンパク質」と並んで3大栄養素の1つに数えられます。
炭水化物は皆さんご存知だと思います。
炭水化物を食べると2つの栄養素に分解されます。
その1つが「糖質」、もう1つが「食物繊維」です。
そして糖質は消化されていく過程で「ブドウ」糖と「グリコーゲン」になります。
血液中の糖が十分な場合にはブドウ糖はグリコーゲンとなり肝臓内で蓄えられます。
そして肝臓内で蓄えられる量を超えた場合には脂肪になります。
空腹時などには肝臓が蓄えたグリコーゲンがブドウ糖になり血液中に流れ血糖値を調整します。

糖質って悪者なの?
最近、糖質は退治するべき悪者のように扱われることが多いです。
でも、本当に糖質って必ずしも悪者でしょうか?
本当は悪者ではありません。
ブドウ糖は体を動かすための、ガソリンのような役割を果たしています。このブドウ糖を燃やすことによって、体は色々な活動をすることができます。
低血糖症という病気は人間では一般的だと思います。
同じことが犬にも起こるのです。
血液中のブドウ糖の量が極端に少なくなってしまうと、眠る時間が多くなり、ぐったりとして、意識がもうろうとしたり、最悪の場合は死に至ります。
糖質は犬にとって不要というわけではないのです。
適切な摂取量を心掛けることが大切です。
糖質を摂りすぎると?
糖質は必ずしも悪者ではありませんが、摂りすぎると様々な症状を引き起こします。
糖質は消化されていく過程で「ブドウ」糖と「グリコーゲン」になります。
血液中の糖が十分な場合にはブドウ糖はグリコーゲンとなり肝臓内で蓄えられます。
そして肝臓内で蓄えられる量を超えた場合には脂肪になります。
と上でお話しました。
普段から糖質を摂りすぎていると脂肪がどんどん増えていきます。
太って体が重くなると散歩や運動量が減ってしまう子が多いです。
でも今まで通りご飯を食べるので運動量が減った分余計に太っていきます。
そして、犬の心臓などの臓器や関節に大きな負担がかかるようになり、健康な生活を維持できなくなります。
高脂血症や糖尿病などの生活習慣病に罹ることも珍しくありません。
僕もそれで大切な家族を失っています。
(このサイトについて参照)